先輩紹介 – case2


開発部 ディレクター
1997年入社

開発部 ディレクター
1997年入社

【略歴】
「受託業務(アクションRPG)」(GBA)
「スーパーカセキホリダー」(DS)/開発ディレクター
「AKB1/48」シリーズ(PSP/PSvita)

仕事内容

プログラマー、CGデザイナー、制作進行など、その道のプロが集まってゲームを開発します。
プロであるからこそ、専門とする作業に集中し、全体での意味合いを見失うことがあります。
ディレクターの仕事は各プロフェッショナルの作業とゲーム的な意味を結びつけることと感じています。
そのために、工数の管理から仕様の検討、実際の開発作業など、必要に応じた仕事を行っていきます。

ディレクターとして嬉しかったこと

ゲームが好きで、楽しくて、CGデザイナーとしてアートディンクに入りました。
ドット打ちや3Dモデルやモーション作成、ユーザーインターフェイスのデザイン、PVの編集と様々な仕事をしてきました。
パートリーダー、メインCGデザイナーと責任が大きくなるにつれ、その分、私自身の意図や想いを入れ込める範囲も大きくなっていきます。
ディレクターでは、さらに全体に対して、「私自身の思う面白さ」を表現する機会を得ます。
「私がいなかったらこのゲームは出来なかった!」などと思うことはありません。
たとえ私がいなくても、会社としてゲーム開発は進み、完成したでしょう。
でも、私がいたからこそ、この形になったのだと思えた時、そしてそれがお客様に受け入れられた時。世界の楽しさの総量を増やすことができた時。これがゲーム開発者の喜びの1つだと思います。
とくに影響する範囲が大きいディレクターになってからは、喜びもさらに大きくなりました。

ディレクターとして苦労したこと

ゲームのおもしろさとスケジュールの厳守を一人で背負おうとしていた時の心労はひどい物でした。経験不足からのおこがましい思い込みでしたが、随分追い詰められました。今振り返って見ると、限界に至った時に、開き直れたのが良かったのだと思います。大きな分岐点でした。
「一人で出来る事は少ない。回りのメンバーにもっと頼ろう。」
なんでも一人でしようとしていたことをあきらめることが、ゲーム開発をあきらめない方法なのだと気がつきました。
あきらめないどころか、思いもしなかったアイデアや内容が出来上がってくることも多く、ゲーム開発がもっと楽しくなりました。

アートディンクの良いところ

私はアートディンクしか企業経験がありません。
そのため客観的に見ることができませんが、アートディンクを一度出ていき、帰ってきてくれる方が少なくありません。その人達の言によれば、アートディンクはともかく居心地の良いあたたかい環境だということです。
確かに自分もアートディンクと、働いている同僚が好きです。この環境を守るためにも頑張って働こうと思っています。
社長の永浜は映画畑出身なので、現場のこだわりに対する理解が深く、一言でいうと話の分かる社長です。
他の役員も現場重視の傾向が強く、ここがアートディンクらしさの源泉ではないかと考えています。

入社希望者に求めること

今のアートディンクは社名が表に出にくい受託開発案件が多くなっていますが、どれもきちんと真面目に作られています。その中に面白いと感じたものがあるなら、きっとあなたとアートディンクとの相性が良いのだと思います。
「こんなゲームが作りたい!」と感じて来て頂けると、とてもうれしいです。

――厳しいこともお伝えします。
料理人の基本は包丁やフライパンの扱いではなく、食べておいしいかどうかを判断できる味覚です。
おそらくゲーム開発のそれぞれの分野も、特有の才能がなければ非常に険しい道になると思います。とても難しいことですが、現時点での自分自身の適性を見出し、準備をした上でそれに応じた職種を志望することが、ゲーム開発に携わる近道ではないでしょうか。私自身も、入社前までは企画制作を志望していましたが、CGデザイナーの方が適性があると判断して、アートディンクにCGデザイナーとして入社しました。
ゲーム作りは、とても面倒なことが多く、楽しいことばかりではありませんが、その分とてもおもしろい仕事です。
ゲームを遊ぶ以上にゲームを作るということは楽しいですよ。

将来の夢

アートディンクに入る時の夢は「自分の考えたゲームを作る」事でした。
残念ながら私が発案したオリジナルゲームを作ったことはまだありません。
しかし、どのような企画にも、適切な形で開発者の独自性を込めることができるのだと気付きました。範囲やお題が決まっている中で、おもしろさの限界を目指すのは、意外ですがとてもやりがいのある作業です。題材の素敵さを見出し、それに適したゲームの中身を組み立てることも、やはり「自分の考えたゲームを作る」事だからでしょう。
ただ同時に、いくつものゲーム開発を経て自分の中に「作りたいゲーム」が浮かび上がってきます。発案からオリジナルの「自分の考えたゲームを作る」事は、やはり今でも私の夢です。

とある一日のスケジュール

 08:00 起床
朝の連ドラを見る。
朝食。
プランターの野菜に水やり。
猫のブラッシング。
 11:30 出社
社外/社内メールチェック。
 12:30 昼食
 13:30  状況に応じた業務
まるまる一日をひとつだけの作業を集中してを行うことも。
(企画書作成・仕様検討/記述・開発中ゲーム確認/指示・画面デザイン・動画編集・社外やりとり・ミーティング・音声収録立ち会い・写真撮影立ち会い・聞き込み・散歩 etc.)
 16:30 小腹が空いてきて、チームのお菓子置き場からお菓子ををつまみながら作業をします。
最近食べ過ぎて体重が気になってきました。
 22:30 帰宅
夕食。
録画したドラマやアニメを見る。
漫画を読む。
 01:00 就寝

休日の過ごし方

行ってみたかったところ、してみたかったことを、少しずつこなしています。
・宇都宮に餃子を食べに
・隅田川水上バスで葛西臨海公園
・梅の頃の偕楽園
・桜の頃の上野動物園
・わずかな時間しか開いていない近所のトマト直売所
・近所の人気中華料理屋

また、まとめて時間をとりやすいので、趣味に埋没しています。
・漫画
・アニメ
・映画
・ゲーム