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過去にこのホームページの「NEWS」コーナーで取り扱った記事を収録しています。

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ディレクター田中氏インタビュー

[1999.7.1更新号に掲載]
ディレクター田中圭一氏インタビュー
「発売記念スペシャル」第2弾は、『アクアノートの休日2(以下アクア2)』ディレクター田中さんへの突撃インタビューです!『アクア2』のみどころから、開発苦労話、開発中に流行っていた変な噂まで、いろいろ聞いてみました。

いよいよ『アクア2』発売ですね。アクアファンの皆様からも、「すごく楽しみにしてます」とか、「絶対買います」という声が届いていますが、まずは、発売を目前にした現在の心境をお聞かせください。

いやあ、うれしい限りですね。開発中も、皆様からのメッセージには何度も励まされましたよ。『アクア2』は、海系ゲームのなかでは、最高峰のクオリティーであると自負しています。スタッフ全員完全燃焼しました。この熱意が皆様に届けば良いなぁ、と思っています。

私も実際にプレイしてみましたが、魚の動きとか、遠くの風景がかすむ感じとか、すごくリアルに出来てるなあと思いました。やっぱり、ここまで表現するためには、相当な苦労があったんでしょうね。

そうですね。開発スタッフの苦労は相当なものでしたね。主役となる魚のモデリングや、モーション付けは本当に大変でした。なんといっても、出てくる魚が400種類くらいいるわけですから。来る日も来る日もビデオや図鑑やその他資料と格闘してましたね。そういえば、私も資料用ビデオを撮影するために水族館へ出かけたりしました。とにかく、リアルな海中世界を表現したいという情熱やこだわりがあったからこそ、ここまでできたと思いますね。ほんと、スタッフに感謝!です。
『アクアノートの休日2』ディレクター 田中圭一
『アクアノートの休日2』ディレクター 田中圭一
1962年 5月4日生まれ。37歳。血液型はA(気配りと繊細のA)。大手玩具メーカーで営業マンとして10年勤めた後、96年8月にアートディンク入社。漫画家としても一部では有名。著書に「ドクター秩父山だ!」(ぶんか社)、「昆虫物語・ピースケの冒険」(小学館)がある。
『アクア2』のここがすごい!というポイントを教えてください。

さっきもお話しましたが、やっぱり生物のリアリティーをとことん追求したことでしょうね。魚の外見から、動き、生息範囲まで、1匹たりとも手を抜いてません! あと、普段なかなか見ることができないような魚もばっちり登場します。まあ、普段魚を見てる人もそうたくさんはいないとは思いますが…(笑)。「メガマウス」っていう魚が登場するんですが、じつはこの魚、生態があまり知られていないんですよ。発見されるのは死体ばっかりで。そんな魚でも、最新情報から可能な限りリアルに再現しています!

そうそう、もう知っている人も多いかもしれませんが、『アクア2』には古生物が登場します! 海に棲んでいるのがほとんどですけどね。まだ図鑑にさえ載っていないような、最近発見されたばかりの生物も3DCGで再現しています。しかも、考証をサイエンスライターの金子隆一氏に依頼していますので、学術的にも正しいものになっています。

海中の光の表現にもこだわりましたね。波間から差し込む光を表現するために、何度も試行錯誤を重ねました。こう言うとなんだか、外見ばっかりこだわっているみたいですが、もちろん、操作性の向上も忘れてはいませんよ。プレイしてリラックスしてもらうためには、操作しやすいことが大事ですから。プレイヤーが快適な航行を楽しめるように、工夫をこらしました。一度ロックすればあとは勝手についていってくれる自動追尾機能や、名前を調べることができる記録機能など、便利機能が満載です!

まさに、サービス満点!ていう感じですね。私も、自動追尾機能は、あるとすごく便利だなあと思いました。
今回、海の広さが前作の4倍になったということもあって、イベントの数もだいぶ増えたみたいですけど、『アクア2』の中で、田中さんおすすめの観光スポットを教えてください。

「SILENT SEA」っていう名前の海域があるんですけどね、そこが私のおすすめです。かわいいシャチの親子と出会えるし、ペンギンの群れと遭遇するポイントがあるんですが、爽快です。何が爽快なのかは、プレイしてのお楽しみ。あと、あちこちにある“浮上ポイント”はぜひチェックしてみてください。海中散策という息抜きソフトのさらなる息抜きとして、ホっとする風景をお届けしますよ。

そういえば、『アクア2』開発中に、スタッフの間で流行していた変な噂があるということを聞いたのですが。

ああ、あれですね。『アクア2』には、普通に散策していてもなかなか見つからない、いわゆるレアな魚というのが設定されているんですが、幸運にもそれを発見できたスタッフは「日ごろの行ないがいい人」と言われていました。逆に見つけられなかった人は、「普段、電車の中でお年寄りに席を譲らないような不届きなヤツにちがいない」とか言われていましたよ。え、私ですか? もちろん「日ごろの行ないがいい人」に決まってるじゃないですか。

(それは設定を知っているからでは…。)なるほど、レアな魚を見つけられるかどうかでその人の人格が判断されちゃうわけですか。
レアかどうかはともかくとして、『アクア2』に田中さんの好きな魚は登場していますか?

個人的には、チョーかわいくてセクシーな「人魚」とか、好きなんですけどねぇ~(笑)。残念ながら登場しません。代わりと言っちゃあ何ですが、「ジュゴン」を登場させました。散策の際はぜひ、ジュゴンの森に行ってみてください。

突然ですが、田中さん自身、海は好きですか?

『アクア2』を作る上で、勉強のために、さまざまな海の映像を見ました。今では海無しの生活は考えられないほどです。

最後に、アクアファンの皆様へメッセージを一言お願いします。

リラックスしたい人、癒されたい人、イライラしてる人、現実に辟易としている人、『アクア2』の幻想的な海を漂って、明日への活力にして下さい。寝る前30分の海中散歩がお手軽にできるソフトです。お友達にも薦めて、リラックスさせてあげましょう!