古いタイプで流儀を重んずる親父に反発し、身分を隠してマーマル国の海軍に入ったが、元々規則が嫌いな根っからの海賊的性格で、隊からはみ出し気味。 しかし、さすがに大海賊の直系にして、幼少からの海賊船暮らしの経験は、類い稀な資質を感じさせる。 子分達を率いる熱気も十分。あふれる正義感も、やはり父親ゆずりのようである。 親父の死に際しては「しかたねぇ。やりたかねぇが、七つの海を仕切ってやろうじゃねえか」と、 王女救出を求められては「お姫さまを助けにいくのは、物のついでよ。オレが用があるのは、お宝だけさ」と嘯(うそぶ)く。 |
が、フリントは結婚式が終わるや、最 後の航海に出てしまったため、花嫁に指一本ふれずじまい。 元々はバルールで一番人気だった踊り子。 噂の集まる酒場で顔だったせいもあり、情報収集能力に長けている。 天涯孤独の身の上で強く生きてきた気風のいい娘。冒頭、乗り合わせた有象無象を率いて海賊に勝利し、まるで海賊の親分だと言われると 「よしとくれよ。あたしは、ただの踊り子さ」と返し、枢機卿に王女救出を乞われると「いい男の頼みは断れないんだ。 それが、あたしの恋心を踏みにじる頼みでもね……」と茶化しつつ、チラリと女っぽいところも見せる。 当然、子分らには「姐さん……」と呼ばれる。 |
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