■プレイヤーの主観がもっと反映される世界へ
-『THE ATLAS』の今後の構想などあればお聞かせください。
山口:
『THE ATLAS』は、「信じる/信じない」というのが大きな要素になっているんですね。
自分の信じたことが真実になる世界なのでそこをもっと突き詰めたいですね。
地形だけじゃなく、例えば「リンゴが青い」という話を信じればそれが真実になるような、そんなプレイヤーの主観的な地図が作れるような世界にしたいですね。
-『THE ATLAS』では世界地図の原型をとどめているような地図になっていますが、それが根本から変わるということですか。
山口:そうですね。提督の報告を信じて地図を作っていくけど、提督が嘘をついているかもしれない。発売当時は、ユーザーからそんな声がくるのではないかと思ったのですが、商品として発売したら、そんなクレームは1件もなかったんですね。
すごくユーザーの方に受け入れられたのがおもしろくて。じゃあ、事実ってなんなのか、実は曖昧なわけですよ。現実の世界にもそういう部分があるかもしれない。
-深いですね。
山口:プレイヤーの方はそんな難しいことは考えず、純粋に遊んでください!ただ、作ってたときは、いろんなことを考えていましたね。
-最後になりましたが、『THE ATLAS』ファンの皆様へメッセージをお願いします。
山口:『THE ATLAS』は今までにないオンリーワンなゲームだと自負しています。
このゲームをプレイされた方は、その独特な世界の中に、それぞれいろんな想像を重ねて楽しんでいただいたのではないでしょうか。
このゲームの世界は私だけの世界ではなく、このようなユーザーの皆様の想像力に支えられた世界です。
皆様とイマジネーションを共有できたゲームを作れたことは、製作者として本当に嬉しいかぎりです。
17年前の発売当時から『THE ATLAS』シリーズをプレイされているユーザーの皆様には、『THE ATLAS』の作品をこれほどまでに愛していただき感謝しています。
そして、当時感じたあの冒険心とイマジネーションをまた『THE ATLAS レジェンドパック』で感じていただければ幸いです。
※『THE ATLAS』の企画開発から商品化までの詳しい経緯については、ARTDINK公式WEBサイト内の特集ページをご覧ください。
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