『THE ATLAS』  開発者インタビュー

今回は、『THE ATLAS』の産みの親である山口洋一ディレクターに 『THE ATLAS レジェンドパック』を実際にプレイしてもらった感想や『THE ATLAS』製作秘話を語っていただきました。


22歳(入社2年目)

2009年 現在
山口 洋一 (やまぐち よういち)

[プロフィール]
1965年大阪府生まれ。和光大人文学部卒。
89年株式会社アートディンク入社。
その後独立し、92年有限会社フリップフロップを設立。
07年アートディンクに復帰し、現在はディレクターとして開発に専念。
代表作に『アトラス』、『ネオアトラス』シリーズなど。

−『THE ATLAS』を久しぶりにプレイしてみてどんな感想を持たれましたか。

山口:懐かしいですねー!!

(しばらくプレイに熱中)

山口:いやぁ、スタート地点のリスボンから船で出るのにこんなに時間がかかるなんて、今じゃ考えられないですね。 船一隻ずつに名前がついていたり、細かいところにこだわっているのがおかしいですね。

―『THE ATLAS レジェンドパック』では、 これまでの『THE ATLAS』とは違い、 どの場所を押さえてもマップ移動ができるように改良するなど マウスカーソルでのマップ移動操作が格段に向上しているのですが、 実際触ってみて、いかがですか。

山口:おぉー、これはいい!これは非常に便利! 今まではマップを移動するのにウィンドウの端をいちいちつかまなくちゃいけなくて、大変だったんですよねー。 この操作を『THE ATLAS』でやりたかったんですよ。当時はいろんな都合で実現できなくて… これは、いいじゃないですか。

  

■アントニオ・ゴメスの意外な誕生秘話

−『THE ATLAS』には、個性的なキャラクターやアイテムがたくさん登場します。 提督の中で特に人気の高かったアントニオ・ゴメスですが、 彼は開発当初から能力の高い提督として作られたのですか?

山口:提督については、キャラクターごとにパラメータを作っていたわけではなく、ランダムに生成されるように作っていたんですね。 なので、ゴメス誕生もただの偶然なんですよ。特に能力を高く設定しようとかそいういったことはありませんでしたね。名前もよくある名前を選んだだけです。 こんなにファンの方に愛されるキャラクターになるとは、予想していませんでしたね。


■プレイヤーの主観がもっと反映される世界へ

−『THE ATLAS』の今後の構想などあればお聞かせください。

山口: 『THE ATLAS』は、「信じる/信じない」というのが大きな要素になっているんですね。 自分の信じたことが真実になる世界なのでそこをもっと突き詰めたいですね。 地形だけじゃなく、例えば「リンゴが青い」という話を信じればそれが真実になるような、そんなプレイヤーの主観的な地図が作れるような世界にしたいですね。

−『THE ATLAS』では世界地図の原型をとどめているような地図になっていますが、それが根本から変わるということですか。

山口:そうですね。提督の報告を信じて地図を作っていくけど、提督が嘘をついているかもしれない。発売当時は、ユーザーからそんな声がくるのではないかと思ったのですが、商品として発売したら、そんなクレームは1件もなかったんですね。 すごくユーザーの方に受け入れられたのがおもしろくて。じゃあ、事実ってなんなのか、実は曖昧なわけですよ。現実の世界にもそういう部分があるかもしれない。

−深いですね。

山口:プレイヤーの方はそんな難しいことは考えず、純粋に遊んでください!ただ、作ってたときは、いろんなことを考えていましたね。

−最後になりましたが、『THE ATLAS』ファンの皆様へメッセージをお願いします。

山口:『THE ATLAS』は今までにないオンリーワンなゲームだと自負しています。 このゲームをプレイされた方は、その独特な世界の中に、それぞれいろんな想像を重ねて楽しんでいただいたのではないでしょうか。 このゲームの世界は私だけの世界ではなく、このようなユーザーの皆様の想像力に支えられた世界です。 皆様とイマジネーションを共有できたゲームを作れたことは、製作者として本当に嬉しいかぎりです。 17年前の発売当時から『THE ATLAS』シリーズをプレイされているユーザーの皆様には、『THE ATLAS』の作品をこれほどまでに愛していただき感謝しています。 そして、当時感じたあの冒険心とイマジネーションをまた『THE ATLAS レジェンドパック』で感じていただければ幸いです。



※『THE ATLAS』の企画開発から商品化までの詳しい経緯については、ARTDINK公式WEBサイト内の特集ページをご覧ください。

執事ミゲルのワンポイントメモ!

「マウスカーソルでのマップ移動操作が格段に向上」
これまでの『THE ATLAS』では、ウィンドウ枠をドラッグすることで、マップを移動していたが、 レジェンドパック収録にあたり、さらに操作しやすいよう画面のどこをドラッグしてもマップが移動できるように改良。
さらに、航路設定時に指定した座標を中心に画面が自動で移動してくれるので、面倒だった航路設定も楽になりました。

「アントニオ・ゴメス」
提督の中でも初期からパラメータが高く、ゲーム序盤から使えるということで、 ファンの間で重宝されていた。


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