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code name:zeus
file:Over Kill Engine



私がOKE訓練基地で教官を務めるハンス・ゴッツェンだ。
今回は、OKEのソフトウェアについて講義する。OKEにとって、その戦闘行動を指示するソフトウェアは、ハードと並んで最も重要だ。聞き逃すことのない様に。

 

初めて設計室に入っても、「ソフトウェア」というメニューは存在しない。ソフトウェアを設定するにはライセンスを所得しなければならないのだ。ライセンスは、4級から1級まであり、それぞれ試験を受けて合格すれば、そのライセンスに応じたソフトウェア設計が可能になる。試験は訓練基地で講義の間に受けることができる。また、前線基地でも自室から「LISENCE」というメニューを選べば、試験が開始される。
4級を所得すると、ハード設計のCPU選択時に「EDIT」が使用可能になる。これは回避、移動、攻撃の命令セットを組み合わせ、設計できるというものだ。3級を所得すると、初めてソフトウェアのメニューが現れる。この状態では基本的な18チップのみ使用可能になる。さらに2級所得時に7チップ、1級所得時に10チップが追加される。左の図は、1級時の全35チップ。
チップというのは、OKEに対して行動を命令するものである。チップは大きく分けて、判断するものと、指示するものの2種に分かれる。前者は「敵がいるか?」後者は「前進せよ、攻撃せよ」などである。これらを繋ぎあわせていくことで大きな命令の流れになる。左は最も基本的なプログラムで、「正面に敵がいたら攻撃、いなければ旋回」である。
前作カルネージハートをプレイした士官諸君は、チップ内容とOKEの挙動などがどのように変わったかを危惧するつわものもいることだろう。まあ、私が試した印象では、意外と簡単に、やりたいことをできるといった感じがする。特に新要素である、サブルーチンとターゲットロック関連のチップはとても便利であるし、8方向に設定できる矢印はスペースに影響されにくく、プログラムをまとめやすい。
他の新要素としては、戦場の位置を判断できるようになったことだ。戦場は8×8の64エリアに区切られており、これを判断することで簡単に外周を周回するプログラムが構築できる。また、敵、味方OKEの座標を求めることもでき、Z座標が12m以上ならば飛行型である、といった判断も可能だ。カウンタの送受信は簡潔に、計算はより細かくでき、連携戦術に深みが増している。

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